口前
くちまえ
名詞名詞-の形容詞
標準
way of speaking
文例 · 用例
あれは当世流の理屈で、だれも言うたと、言わば口前だ。
— 国木田独歩 『二老人』 青空文庫
貴下は口前が巧くって、調子が可いから、だから坐り込んでいるんじゃありませんか。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
どんなにうまい口前で如何ように眼や口を使いわけても、それが心にもない事である限りいつも鼻の表現に裏切られていなければならぬ筈のものでありましょうか。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
シャーロック・ホームズは警察にも顔が利いて、入口前で二名の巡査が敬礼をした。
— THE MAN WITH THE TWISTED LIP 『唇のねじれた男』 青空文庫
田舎とはいやな所のようにお思いになるかしりませんが、私は受け合ってあなたを楽しくさせます」 口前よく熱心に同行を促すと、貧乏に飽いた女房などは、「そうなればいいのに、何のたのむ所もない方が、どうしてまた意地をお張りになるのだろう」 と言って、末摘花を批難した。
— 蓬生 『源氏物語』 青空文庫
』と女は鼻で笑つて、『お前さんの口前の巧いにも惘れるよ。
— 徳田秋聲 『絶望』 青空文庫
折よく其處へ主人が歸つて來て、どういふ具合に斷つたものか定めし例の巧みな口前を振つたのであらう、先づ明晩まで待つて呉れといふ哀願を捧げて、辛くも三人を追ひ歸した。
— 若山牧水 『一家』 青空文庫
口前の上手な事をいうのは出来なかったよりも持前の剛愎が許さなかった。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
作例 · 標準
彼の口前はいつも丁寧で、相手に不快感を与えることがない。
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生意気な口前は、年配者に対して失礼にあたる。
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彼女の口前は、とても穏やかで聞き心地が良い。
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