来子
きこ
名詞
標準
文例 · 用例
若くもあり、性来子を育てる親らしい技巧を持ち合せて居ない自分達を親に持ったむす子の赤児の時のみじめさを想い出した。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
がともあれ、婚礼の夜の春美こと児子|賀来子の著しく化粧栄えのした容貌は、人々を瞠目させ、千恵造は羨望された。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
玄関に出た賀来子の顔を見るなり、「実は賀来子さん、あんたに正直に答えてほしいことがおますねん。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
あんたのお父さんは――」 終いまでいわさず、賀来子は、「そうです。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
その夜権右衛門は政江の口を通し千恵造に賀来子を離縁せよと申しつけた。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
千恵造と賀来子は駆落した。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
千恵造夫婦は京城にいる賀来子の伯父を頼って朝鮮に渡り、今は京城の色町で、「赤玉」という小さな撞球場兼射的場をひらいてさゝやかな暮しをしている、内地とちがい気候が不順で困る、などとあり、この手紙のことは権右衛門の耳にいれぬ様にと念を押してあった。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
賀来子の方がこの事を気にした。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫