捻くれ
ひねくれ
名詞
標準
文例 · 用例
孤児とある以上、多少、捻くれや僻みがあっても致し方はない。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
従って次第に不安・動揺から怨嗟・嫉妬・羨望・憎悪・捻くれ等の種々の悪徳の発生を見るようになる恐れがあり、人を責めるかと自分を責めるかとの、初めは僅かの差であっても、終には大きな隔たりをもたらす。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
僕は茶の湯をやれば静かな心持になり、骨董を捻くれば寂びた心持になる。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
ドストイェフスキイの描いて居る人間は、どんなに苦しめられ、苛められ踏付けられても、決して、僻んだり、捻くれたりしない。
— 片上伸 『人間の本性』 青空文庫
苛立ちながら、また北東への不可解かつ畏敬を交えた記憶を揺り動かすような渇望という笞によってある種の捻くれた熱意へと追い込まれながら、邪悪な、ひりつくような月光の下、私は重い足を進めていた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
貴公はどうかするとひどく捻くれた見かたをする」「そいつは言過ぎだぞ、捻くれた見かたというのは誹謗だ。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫
それにもかかわらず、彼が一言なにか云えば捻くれた理窟になり、すこし自分の意見を述べると異説を建てると云われる。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫
拙者は物ごとを捻くれて見るかも知れぬ。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫