射儀
しゃぎ
名詞
標準
archery ceremony
文例 · 用例
自分を取りかこんだ者達にはしゃぎ、唇には、足らん男のような微笑さえ浮んだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
その悪戯に多く機嫌を損ねた形、あまり子供がはしゃぎ過ぎると、若い母様には得てある図じゃ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
男たちはよろこんで手をたたき、さっきから顔色を変えて、しんとして居た女やこどもらは、にわかにはしゃぎだして、子供らはうれしまぎれに喧嘩をしたり、女たちはその子をぽかぽか撲ったりしました。
— 宮沢賢治 『狼森と笊森、盗森』 青空文庫
窓という窓には眼隠しの板が張ってあって、何軒となく立ちならんでいる妓楼は、ただ真黒なものの高低の連なりにすぎないけれども、そのどの家からも、女のはしゃぎきった、すさんだ声が手に取るように聞こえていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
ぼくは急にはしゃぎ出した。
— 織田作之助 『ひとりすまう』 青空文庫
が結局轡川の前でそのことに触れる訳に行かないので、もはやぼくは気づまりな沈黙にたえかねて思わずはしゃぎ出すより外にしかたが無かったのだ。
— 織田作之助 『ひとりすまう』 青空文庫
――しかし、それもほんのちょっとの間で、すぐまた、あたりに鳴りひびくほど、うれしそうな声を出して、はしゃぎました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『モミの木』 青空文庫
にもかかわらず、人々は快活にはしゃぎ廻って、そんなつまらない主人の過失を、意にもかけない様子をした。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫