父道
ふどう
名詞
標準
文例 · 用例
霞亭の曾祖父道益の弟僧|了普の事を紀したものである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
その百三十九 西村維祺は北条霞亭の曾祖父道益の弟僧了普が事を紀する文にかう云つてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
霞亭の父道有は適斎と号した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
父道三を憎む以外は、すべてが聖賢の道にかなっているようであった。
— 坂口安吾 『梟雄』 青空文庫
」〔釣耕家世雑民ノ編/誤リテ詩書ヲ学ビ力田ヲ廃ス/辛苦窓間何ノ獲ル所ゾ/青灯我ヲ賺スコト十余年〕と言ってあるので、その家は代々農作と漁業とを営んだように思われるが、『安房志』と題した斎藤夏之助の著述を見るに、松塘の父道順は医を業としたと言ってある。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
早く妻に死別れて、家族は一子綾之助と、その姉のお絹の三人きり、お絹は父の仕込みで、女乍ら本草學に詳しい上、世にすぐれて美しく生ひ立ちましたが、父道庵の註文が六つかしいので定まる縁もなく、二十歳の春まで、白齒の美しさを山の手一圓に謠はれて居ります。
— 兵粮丸祕聞 『錢形平次捕物控』 青空文庫
父道庵が不思議な醫者殺しの三人目の犧牲者に選ばれたと判ると、お絹、綾之助の姉弟は居ても立つても居られません。
— 兵粮丸祕聞 『錢形平次捕物控』 青空文庫
河井龍之介といふのは、日頃父道齋と懇意にして居たこれも西國の浪人者で、多分父道齋が、島原の殘黨七人の連絡係をつとめ、その所名前書を持つて居るのを知つて、奪ひ取らうとしたのでせう。
— 鈴を慕ふ女 『錢形平次捕物控』 青空文庫