温め合う
あたためあう
動詞
標準
文例 · 用例
入浴の後には、濡れた毛を互になめ合い、寄り添って身体を温め合う。
— 豊島与志雄 『猫』 青空文庫
しかし、夜になると、二人は抱き合って、裲襠の下で互いに暖め合うのであるが、そうした抱擁の中で、ややもすると性の掟を忘れようとする、異様の愛着が育てられていった。
— 小栗虫太郎 『紅毛傾城』 青空文庫
狭く一つ洞の中で互いを暖め合う男女の一組としての睦しさだけでは、云わば最も生物らしい情愛さえ保てない時代になっている。
— 宮本百合子 『家庭創造の情熱』 青空文庫
私は、丁度、濡れそぼたれた獣同志が、互に身を寄せて暖め合うような、生身の愛と憎と惨めさを感じずには居られないのである。
— 宮本百合子 『無題』 青空文庫