愛日
あいじつ
名詞
標準
winter daylight
文例 · 用例
北町の通では、その大きな樫の樹、それの西風に鳴る潮のやうな響、それから綺麗な娘の居た二階家の欄干、愛日学校の小さい生徒の群、それを通り越すと、通りが細く汚くなつて、何の興味をも惹かなくなつて了ふ。
— 田山録弥 『紅葉山人訪問記』 青空文庫
誰も彼も、もう駄弁の種もすつかり尽き果てゝ稍ともすれば沈黙勝ちな、夜もなく、昼もなき怠惰な村の愛日抄を書かう。
— 牧野信一 『くもり日つゞき』 青空文庫
一斎の「愛日楼文」は冠山が稿本を借鈔し、小泉侯遜斎片桐貞信の抄する所の詩と与に合刊したものである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
此人の藏書の處は、愛日精廬と稱し、最初その藏書志を四卷作つたが、後になつてだん/\増補して、愛日精廬藏書志四十卷を作つて、自分の家に藏してゐる書籍の最もよいものを解題したので、これは矢張活字で印刷した。
— 内藤湖南 『藏書家の話』 青空文庫
例の場所にて釣りたらば、水は浪立ずして、熨したる如く、船も竿も静にて、毛ほどの中りも能く見え、殊に愛日を背負ひて釣る心地は、嘸好かるべし。
— 石井研堂 『元日の釣』 青空文庫
佐藤一斎の集『愛日楼文』の如きまた頼山陽の『日本外史』の如き皆|予め敬所の校閲を俟って然る後刊刻せられたといわれている。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
近書の“ある市井の徒”を手にとつて、ぼくは氏の老成さらに健康と愛日の晩生にめぐまれつつあるを知り、遇然、ぼくは又、ぼくの顏を氏に示して、いゝ顏になつたなあ、とほめられたわけである。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
作例 · 標準
縁側で愛日を浴びながら、温かいお茶を飲むのが冬の楽しみだ。
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愛日はあっという間に傾き、すぐに宵闇が訪れた。
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この地方では愛日を慈しむ文化があり、冬になると皆が陽の光を求めて集まる。
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庭先の雪景色が愛日に照らされ、一層輝きを増していた。
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標準
trying to make the most of each day
作例 · 標準
齢を重ねるごとに愛日の念は深まり、何気ない日常の風景にも美しさを見出すようになった。
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長期の闘病生活を送る中で、彼は一日一日を惜しむ愛日の精神を学んだという。
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定年退職後は、これまで仕事に追われてできなかった趣味を楽しみ、悠々自適の愛日生活を送っている。
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彼の残した日記には、たとえ短い命であっても、日々を大切に生きた愛日の情が綴られていた。
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