是非善悪
ぜひぜんあく
名詞
標準
rights and wrongs
文例 · 用例
従ってなおさらの事この二つの方針あるいは流儀の是非善悪を判断する事は非常に困難になる。
— 寺田寅彦 『電車の混雑について』 青空文庫
……いやしくも温泉場において、お客を預る自動車屋ともあるものが、道路の交通、是非善悪を知らんというのは、まことにもって不心得。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
定基は其空虚の中に、頭は天を戴くでもなく、脚は地を履むでも無く、東西も知らず南北も弁えず、是非善悪吉凶正邪、何も分らずふらふらと月日を過した。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
是非善悪は、さて置いて、それは今、私に決心が着きかねます。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
お信さんが子供の愛故に、飽くまで伯父に背いて、たとひ親子の縁を絶たれても、尚且つ森田の許へ趁らずに居られないといふ心持ちや、その事の是非善悪などは、私は充分理解したり、判断したりする力を持つてゐなかつたが、さうした苦しい羽目に陥つてゐる不幸な境遇そのものには、何がなしに気の毒に思ふ心で一ぱいだつた。
— 加能作次郎 『乳の匂ひ』 青空文庫
是非善悪を判断しない。
— 倉田百三 『生活と一枚の宗教』 青空文庫
もはやここまでくると『檜山実記』の是非善悪より、この速記をめぐって、ある人生の一断面のまざまざと見せられていることに何より私はこころ打たれずにはいられなかった。
— 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 『我が圓朝研究』 青空文庫
ことの是非善悪にかかわらず、ともかく「エタ」とか、「非人」とかいう声を耳にしますれば、ただそれだけでたちまちムッとするほどにまで、世間の無理解なる差別的待遇は、被差別者側の人々をして、神経過敏ならしめているのであります。
— 喜田貞吉 『融和問題に関する歴史的考察』 青空文庫
作例 · 標準
この問題は、是非善悪を乗り越えたところで考えるべきだ。
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彼の言うことは一見正しそうだが、よく考えると是非善悪の判断が難しい。
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是非善悪を明確にして、社会の規範を確立することが重要だ。
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