掛矢
かけや
名詞
標準
mallet
文例 · 用例
木戸をも閉めよ、貫木をも鎖せ、掛矢で飛込んでも逢いたい。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
不意にぞうつとするやうな寒けがして、祖父は思はず羊皮の外套を心に浮かべたさうぢやが、そのとき突然、まるで掛矢の百挺も打ちおろしたかと思はれるやうな凄い物音が森ぢゆうに響き渡つて、頭の中がガーンと鳴り出したほどぢやつたといふ。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
彼は、まるで、誰か頑丈な人間が、自分の体内を歩きまはりながら、掛矢で心臓や脈管を打ちまくるやうに感じた……それほど怖ろしく、この笑ひ声が彼の内心に響いたのだ!
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
成る程、掛矢でブンなぐっても潰れそうもない面構えだ。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
正面の玄関の板戸が、掛矢の一撃で凄じい音の下に折れ砕けた。
— 直木三十五 『寺坂吉右衛門の逃亡』 青空文庫
手許にあった掛矢をふりかぶった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
掛矢の柄を杖づくように腰にあて、木材のうえに立ちはだかっているこの大きくない男に、手軽く近づけぬものを感ずるのであった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
彼は掛矢の柄を板囲いに立てかけ、からげた着物の裾をおろした。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
作例 · 標準
DIYでウッドデッキを作るため、大きな掛矢を使って杭を打ち込んだ。
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お祭りの準備で、櫓の組み立てに掛矢が使われる。
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重い掛矢を振り上げ、木の楔を打ち込んでいく。
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