広目
こうもく
名詞
標準
文例 · 用例
もしそれ下界の阿修羅王、八万四千の眷属を率て、蒼海を踏み、須弥山を挟み、気焔万丈虚空を焼きて、星辰の光を奪い、白日闇の毒霧に乗じて、戟を掉い、斧を振い、一度虚空に朝せんか、持国広目ありとというとも、これよりして多事ならんと、思去り思来たりて、綾子は車上に憂悶せり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
おくみは坊ちやんの手を引いて、何かの広目屋が太鼓を叩いて触れて来たのを見に出たりした。
— 鈴木三重吉 『桑の実』 青空文庫
されば、増長、広目二天が悪鬼毒竜をふみ、小栗判官、和藤内が悍馬猛虎に跨るごとく、ガネサに模し作られた大黒天は初め鼠を踏み、次に乗る所を像に作られたが、厨神として台所荒しの鼠を制伏するの義は、上述中禅寺の走り大黒くらいに痕跡を留め、後には専らこれを愛し使うよう思わるるに及んだのだ。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
あるいは広目屋の広告通る○○○○○といふ十二字ならば「春日かな」「日永かな」「柳かな」「桜かな」「暖き」「小春かな」などを置くなり。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
が一度心眼を開いて黙想するならばこの縦鼻広目の活人そのままのかれを微分流動の中に放って数えることが出来る。
— 辻潤 『錯覚自我説』 青空文庫
何が最も好くないかと云ふと音楽に東京で広目屋が遣るブカブカ調に似た物を用ひた事だ。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
それがもし、新らしい町に来て、座員一同お広目に、町中を列を造って練る時など、二人だけ一緒に小さい車に乗り行列に加わっていたが、その時黒吉はこってりと塗られた白粉の下で、どんな陶酔を持て剰していた事か――。
— 蘭郁二郎 『夢鬼』 青空文庫
四天王、多聞、広目のよさで訪ねられる。
— 一九二五年(大正十四年) 『日記』 青空文庫
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広目(ひろめ)は、愛知県常滑市の地名。
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