拠所無い
よんどころない
形容詞
標準
can't be helped (of situation, reason, etc.)
文例 · 用例
結局よんどころないと云う事で、自分は母と一緒に出掛けることになった。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
「妹と二人で家をあけちゃあ困るんですけれど、きょうはよんどころない御代参を頼まれたもんですからね。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
走り書きの短い手紙で、よんどころない訳があって死にますから先立つ不孝はゆるしてくださいというようなことが書いてあったので、おふくろはまたびっくりして、すぐにその書置をつかんで私のところへ飛んで来ました。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
よんどころない時は非人も致します。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
それには罹災後のよんどころない不摂生もあろう。
— 岡本綺堂 『九月四日』 青空文庫
絶望から生み出されたよんどころない諦めには相違ないのですが、なにしろ愚痴ひとつ言わないで、ひどく思い切りのいいような様子で、元気よくいろいろのことを話していました。
— 岡本綺堂 『指輪一つ』 青空文庫
「出先によんどころない用が出来て、時刻がすこし遅くなったので、急いで家を出て、鬼ばば横町にさしかかると、横町の中ほどの大溝のきわに、ひとりの真っ白な婆が坐っているのです。
— 岡本綺堂 『妖婆』 青空文庫
下谷御徒町に住んでいる諸住伊四郎という御徒士組の侍が、よんどころない用向きの帰り路に日本橋の浜町河岸を通った。
— 岡本綺堂 『異妖編』 青空文庫
作例 · 標準
拠所無い事情により、本日の演奏会は急遽中止とさせていただきます。
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仕事で拠所無い用件が入り、楽しみにしていた友人との夕食をキャンセルした。
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彼は拠所無い理由で故郷を離れ、一人で見知らぬ土地へと移り住んだ。
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