区裁判所
くさいばんしょ
名詞
標準
local court
文例 · 用例
固苦しく言えば、青森県区裁判所金木町登記所々長の長男である。
— 太宰治 『酒ぎらい』 青空文庫
それは、大学時代に作ったたくさんのノートの中へ置き忘れたのか、それとも司法官試補の時にむやみに追い使われた、ある地方の区裁判所の事務所のベンチに置き忘れたのかわかりません。
— 菊池寛 『若杉裁判長』 青空文庫
何々役場の開け放した入口から玄関前の広場を越えたところに、やはり開け拡げた小さな窓があり、其処に何々区裁判所が見えた。
— 牧野信一 『毒気』 青空文庫
また、或る日彼は、郷里の区裁判所からの書留郵便に接して、刑事に踏み込まれでもしたやうに胸を戦かされた。
— 牧野信一 『鏡地獄』 青空文庫
審判の日7・25(夕) 最後審判の日――といふと耶蘇教では一番|厳しい日で、これまで懶けてばかしゐた神様が、むつくり起き上つて、区裁判所の判事のやうに気難しい顔をして人間の裁判をする日なのだ。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
然し、H署ではこの事件を「業務上過失致死事件」として、一件書類を区裁判所検事局に送って来たのである。
— 浜尾四郎 『彼は誰を殺したか』 青空文庫
その場に居合わせたほどの人々が残らず彼を迎えに立ちあがった――或る者は骨牌を手に握ったまま、また或る者は談たまたま佳境に入って、『すると区裁判所のそれに対する答申は……』と、言いかけたところであった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
が、区裁判所の答申がどうであろうが、そんなことはうっちゃってしまって、あたふたと我等の主人公の方へ挨拶をしに駈け寄った。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫