奥壁
おくへき
名詞
標準
inner wall (e.g. cave)
文例 · 用例
この小さいセラックスのような間を抜け出て、ようやく奥壁の岩場の最下端に達する事の出来たのは八時半頃であった。
— 小川登喜男 『一ノ倉沢正面の登攀』 青空文庫
菱苅が大学にいるころ、自負心と冒険心から、谷川岳の幽の沢の奥壁ルンゼや、滝沢の上部をやったことがあるので知っているが、谷川岳の救援は、四組ぐらいのパアティに別れ、たがいに連絡をとりながらやらなくてはならないので、一の倉沢やマチガ沢の岩場をいくどもやった練達でなくては無意味なのだ。
— 久生十蘭 『一の倉沢』 青空文庫
いまたいへんなところなんだ」 最初に奥壁をやったKの記録にも残っているように、右手のテラスは危険な濡岩だから、そこでアクロバットをやってはいけないのだ。
— 久生十蘭 『一の倉沢』 青空文庫
すると、その少女の顔のうしろから、もう一つの顔が、ヌーッとあらわれたかと思うと、少女をだきすくめるようにして、そのまま、おくへきえていきました。
— 江戸川乱歩 『怪人と少年探偵』 青空文庫
作例 · 標準
例句