屠蘇機嫌
とそきげん
名詞名詞-の形容詞
標準
feeling a little drunk with the New Year's sake
文例 · 用例
以上は新春の屠蘇機嫌からいささか脱線したような気味ではあるが、昨年中頻発した天災を想うにつけても、改まる年の初めの今日の日に向後百年の将来のため災害防禦に関する一学究の痴人の夢のような無理な望みを腹一杯に述べてみるのも無用ではないであろうと思った次第である。
— 寺田寅彦 『新春偶語』 青空文庫
年増の福太郎と春次は銀子と連れ立ち、出の着附けで相撲の娘の小福を初め三人のお酌と、相前後して座敷に現われ、よそ座敷に約束のある芸者も、やがて屠蘇機嫌で次ぎ次ぎに揃い、揃ったかと思うと、屠蘇を祝い御祝儀をもらって後口へ廻るものもあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
ことに朝から屠蘇機嫌でいるところへ大きいのを出すのは気が利かない。
— 北大路魯山人 『雑煮』 青空文庫
屠蘇機嫌で、村井も、穂積も、山田も、六弥も、女中のお徳も嬉れしさうであつた。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
江戸の街はまだ屠蘇機嫌で、妙にソハソハした正月の四日、平次は回禮も一段落になつた安らかな心持を、其|陽溜りに持つて來て、ガラツ八の八五郎を相手に無駄話をして居ると、お靜に取り次がせて、若い男の追つ立てられるやうな上ずつた聲が表の方から聞えて來ます。
— 兵粮丸祕聞 『錢形平次捕物控』 青空文庫
江戸の街はまだ屠蘇機嫌で、妙にソワソワした正月の四日、平次は回礼も一段落になった安らかな心持を、そのまま陽溜りに持って来て、ガラッ八の八五郎を相手に無駄話をしていると、お静に取次がせて、若い男の追っ立てられるような上ずった声が表の方から聞えてきます。
— 兵糧丸秘聞 『銭形平次捕物控』 青空文庫
屠蘇機嫌から醒めて、商人も御用聞も、仕事に対する熱心を取り戻した頃でした。
— 懐ろ鏡 『銭形平次捕物控』 青空文庫
屠蘇機嫌から醒めて、商人も御用聞も、仕事に對する熱心を取り戻した頃でした。
— 懷ろ鏡 『錢形平次捕物控』 青空文庫