有心
うしん
名詞
標準
discrimination
文例 · 用例
これらの方法によって「無心のものを有心にしなして造化に魂を入れる事」が可能になるのである。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
真正面から受ける「有心」の付け句がだいじであれば軽い「会釈」や「にげ句」はさらに必要である。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
格式に拘泥しない自由な行き方の誹諧であるのか、機知|頓才を弄するのが滑稽であるのか、あるいは有心無心の無心がそうであるのか、なかなか容易には捕捉し難いように見える。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
無心に伴侶となるのも、有心に事を共にするのも、皆互いの益となる。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
が、その頃に限らず富が足る時は名を欲するのが古今の金持の通有心理で、売名のためには随分馬鹿げた真似をする。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
その文に引いてある僧の空海著「性靈集」にあると云ふ寒林獨座草堂曉 三寳之聲聞一鳥一鳥有聲人有心 性心雲水倶了々といふ詩偈もさすがに大師の凡人ならぬ心境を傳へ、清淨の氣自ら迫る心地を覺えたのであつた。
— 今井邦子 『佛法僧』 青空文庫
同君が長い年月をかけて見究めようとしてゐる物のあはれ、それから有心と幽玄の考察なぞは、中世時代の文藝から近代のそれへかけての間をつなぐ好き距離とも言つて見たいもので、近頃有益な文字であつたと思ふ。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
逍遙子は絶對の意味にて汝を有心ともせず、無心ともせざりき、また有理想ともせず、無理想ともせざりき。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
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例句
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