救小
救小
名詞
標準
文例 · 用例
こゝへ立つたお救小屋へ、やみの夜は、わあツと言ふ泣聲、たすけて――と言ふ悲鳴が、地の底からきこえて、幽靈が顯はれる。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
幕府の設けた救小屋は、幸橋外に一カ所、上野に二カ所、浅草に一カ所、深川に二カ所であった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
非人の話は前にちよつとしたやうですが、非人小屋といふものは寛文以來ずつとある稱へで、文化三年頃の記録には御救小屋と書いてある。
— 三田村鳶魚 『物貰ひの話』 青空文庫
奉行所では三条大詰河原に救小屋を建てて行倒れを収容したが、施米したいにも、ものがなく、救小屋に入ったものは、暮までに、大方、餓死した。
— 久生十蘭 『奥の海』 青空文庫
千住を出離れたが、いよいよ数は増すばかり、難民の群れは奥州街道を埋めつくす勢いで、草加の近くまで切れ目もなくつづき、新宿、品川のお救小屋をあてにし、道端に足を投げだして待っている。
— 久生十蘭 『奥の海』 青空文庫