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応頭

おうあたま
名詞
1
標準
文例 · 用例
――そうは一応頭のなかで思いながら、彼の本心はいつかその任務を果すための闘争を回避し、苦しい現実の中から、ただひたすらに逃げ出すことばかりを考えているのであった。
島木健作 青空文庫
応頭の中にある挨拶を出し切ってしまうと、後はそれぎりで、手持無沙汰と知りながら黙らなければならなかった。
夏目漱石 彼岸過迄 青空文庫
応頭をさげて「さあどうぞあれへ」と向うの云う通りを繰り返した。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
そこで瘠躯鶴の如きカーボン卿は、樽のかげから外に出て、一応頭上を見上げたうえで、樽のかげの金博士の手を取って、引張り出したのであった。
――金博士シリーズ・3―― 独本土上陸作戦 青空文庫
が、それは、観念的に一応頭に入れることができるだけで、声の実質は研究所だけではどうにもならないでしよう。
岸田國士 俳優と現代人の生活(対話5) 青空文庫
」「地方へ廻されますよ」 と正晴君、相応頭が好いのに、昨今は道子さんで目が眩んでいる。
佐々木邦 負けない男 青空文庫
学校で相応頭を悩ましたものは経済政策でも銀行論でも何の足しにもなりません。
佐々木邦 負けない男 青空文庫
――さうは一應頭のなかで思ひながら、彼の本心はいつかその任務を果すための鬪爭を囘避し、苦しい現實の中から、たゞひたすらに逃げ出すことばかりを考へてゐるのであつた。
島木健作 青空文庫