思い取る
おもいとる
動詞
標準
文例 · 用例
死をもって万事清算がつく絶対のものと思い定め、それを落付きどころとして、その無からこの生を顧り、須臾の生なにほどの事やあると軽く思い做されるこころから、また死を眺めやってこれも軽いものに思い取る。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
これをたゞの身の破滅と思い取るのも早合点のようです。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
そして、それを以て、もう黄金浪打つ秋の実りにさえも思い取るのでした。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
少し位かばって呉れても、憎まれていると思い取るのが、不遇な娘の持ち前なのですもの、私は始終父に憎まれているのだと判断しましたが、思えば、それが過ちの初めでした。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
食かと思ひとる者あらばこれは「御馬の合せ糠にて候が、御用に候はば、之を進ず可し」と、是も相渡すべきもの也。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫