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組々

組々
名詞
1
標準
文例 · 用例
静なほど、組々の、人一人の声も澄渡って手に取るようだし、広い職員室のこの時計のカチカチなどは、居ながら小使部屋でもよく聞えるのが例の処、ト瞻めても針はソッとも響かぬ。
泉鏡花 朱日記 青空文庫
そこで氏郷が、屹度此処に居よ、と注意を与えて置いて、それから組々を見廻り終えて還った、よくよく取締めた所存の無かった侍と見えて、復もや此処に居よと云付けたところに居なかった。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
ついては、その本陣の詰所を土地の庄屋または大百姓の家に置き、当番の組々がひそかにめいめいの持場を固めることになっていた。
岡本綺堂 青空文庫
組々の侍には村の若者が案内者として二人ずつ附添い、都合四人ずつが一組となってここを出発する頃には、夜もいよいよ更けて来て、暗い大空はこの村の上に重く掩いかかっていた。
岡本綺堂 馬妖記 青空文庫
合図の呼子笛の声、たいまつの光り、それが一度にみだれ合って、すべての組々も皆ここに駈け集まった。
岡本綺堂 馬妖記 青空文庫
吟味の前月までに組々の支配頭へ願書を出しておくと、当日五ツ半(午前九時)までに聖堂に出頭せよという達がある。
朝顔屋敷 半七捕物帳 青空文庫
「何百人の人足がはいっているのですが、それを監督する人入れの組々がありますから、それについて調べれば判るわけです。
吉良の脇指 半七捕物帳 青空文庫
何しろ一万人もいて、こんなに組々に分れているんだから、飯場を一つでも預かってると、毎日毎日何だかだって、うるさい事ばかりでね。
夏目漱石 坑夫 青空文庫