肉片
にくへん
名詞
標準
piece of meat
文例 · 用例
しかもその夫人がビフテキを食っていたのが、少なくも見たところ平然と肉片を口に運んでいたのがハッキリ印象に残っている。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
そうして肉片を鋤の鉄板上に載せたのを火上にかざし、じわじわ焼いて食ったというのである。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
それがある時台所で出入りの魚屋と世間話をしながら、刺身包丁を取り上げて魚屋の盤台の鰹の片身から幅二分くらい長さ一尺近い細長い肉片を巧みにそぎ取った。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
青い芋虫と真紅の肉片、家鴨と眇目の老人では心像の変形が少しひど過ぎるが、しかしこの偶然な一と朝の経験から推して考えてみるとフロイドの「夢判断」の学説も、そのことごとくが全くの故事付けではないかもしれないという気がして来るのである。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
小間切を叩きつけたような肉片や、バラ/\になった骨や肉魂がそこらに散乱していた。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
変な味のする奇妙な肉片を食わされたあとで、今のは牛の舌だと聞いて胸が悪くなって困った。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
水より輕やかに澄んだ薄いアルコールが七分目ほど入れてあるその底に、表面だけ蛋白の凝固した小さな肉片が一つづゝ沈んでゐた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
如何して彼女の肉片は寸斷されてアルコールに漬けられるやうな運命に遇つたのだ。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
作例 · 標準
スープの中に小さな肉片がいくつか浮いていた。
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猟師は獲物を解体し、大きな肉片に切り分けた。
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バーベキューで焼いた肉片は、とても香ばしかった。
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