蚯蚓脹れ
みみずばれ
名詞
標準
文例 · 用例
蚯蚓脹れの少し大きいの位で、大した事ではなかった。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
蚯蚓脹れの少し大きいの位で、大した事では無かつた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
見ると一寸ばかり蚯蚓脹れになっていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
彼女の項には、恐らく背中の方まで深く、赤痣の様な太い蚯蚓脹れが出来ていたのだ。
— 江戸川乱歩 『陰獣』 青空文庫
青白い滑かな皮膚の上に、恰好のいいなよなよとした項の上に、赤黒い毛糸を這わせた様に見えるその蚯蚓脹れが、その残酷味が、不思議にもエロティクな感じを与えた。
— 江戸川乱歩 『陰獣』 青空文庫
私は迂濶にも、その時になって初めて、彼女の項の蚯蚓脹れの、あの不思議な謎を解くことが出来た。
— 江戸川乱歩 『陰獣』 青空文庫
なぜと云って、彼女の願いをしりぞけかねて、私がその鞭を彼女のなよやかな肉体に加えた時、その青白い皮膚の表面に、俄かにふくれ上って来る、毒々しい蚯蚓脹れを見た時、ゾッとしたことには、私はある不可思議な愉悦をさえ覚えたからである。
— 江戸川乱歩 『陰獣』 青空文庫
……では左様なら」 私は静子の背中の蚯蚓脹れの上に、心をこめた接吻を残して、暫くの間彼女との情痴の舞台であった、私達の化物屋敷をあとにした。
— 江戸川乱歩 『陰獣』 青空文庫