如何ともしがたい
いかんともしがたい
表現形容詞
標準
nothing can be done (about)
文例 · 用例
その立体構成面の威嚇的偉大さを、駭くべき簡単なる曲線で、統整して、しかも委曲に至っては、富士で謂うところの八百八谷の線から、おのずと発生する凹凸面の、複雑なる入り乱れのために、眼もあやになることを如何ともしがたい。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
その推敲の苦みこそは何にも替へがたい我が無上の楽みであり、我自らの風狂をまた如何ともしがたいのである。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
兵力兵器に於て差があり、官賊の名分また如何ともしがたいのだから、薩軍の不利は最初から明白であったが、しかし当時は西郷の威名と薩摩隼人の驍名に戦いていたのであるから、朝野の人心|恟々たるものであったであろう。
— 菊池寛 『田原坂合戦』 青空文庫
このことは、まことに如何ともしがたいことで、師匠没後早々にもこうした感情を少しでも互いに懐いたことは悲しむべきことでありました。
— 東雲師逝去のこと 『幕末維新懐古談』 青空文庫
私は暫く立って見ていましたが、どうも如何ともしがたい。
— 大仏の末路のあわれなはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
口さきの日支親善が、気分としての且つ事実としての日貨排斥に対して全く無力であるのを如何ともしがたい。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
詩の氣分の高まりと共に、オネエギンの力強い獨唱は、かくして道にはぐれていつた不幸な若者に對する如何ともしがたい憐憫でいよいよ沈痛を加へる。
— 堀辰雄 『ゲエテの「冬のハルツに旅す」』 青空文庫
そしてその夜、銀座裏のバーで酔っぱらいながら、異民族間の距ては如何ともしがたいなどと、梅子のことについてではなく、一般論として言いだした。
— 豊島与志雄 『秦の憂愁』 青空文庫
作例 · 標準
今回の台風による被害は広範囲にわたり、被災者の方々の苦境を思うと如何ともしがたい。
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一度下された判決を覆すのは如何ともしがたい事実である。
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長年の慣習が根強く残っており、個人の力では如何ともしがたい部分がある。
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彼の病状は悪化の一途を辿り、もはや現代医療では如何ともしがたい段階に至った。
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