千草
ちぐさ異読 ちくさ
名詞
標準
great variety of flowering plants
文例 · 用例
『庭の千草も‥‥‥』と、お前は突然唄ひ出したのだつた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
このまた万金丹の下廻と来た日には、ご存じの通り、千筋の単衣に小倉の帯、当節は時計を挟んでいます、脚絆、股引、これはもちろん、草鞋がけ、千草木綿の風呂敷包の角ばったのを首に結えて、桐油合羽を小さく畳んでこいつを真田紐で右の包につけるか、小弁慶の木綿の蝙蝠傘を一本、おきまりだね。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
七 親父はその晩、一合の酒も飲まないで、燈火の赤黒い、火屋の亀裂に紙を貼った、笠の煤けた洋燈の下に、膳を引いた跡を、直ぐ長火鉢の向うの細工場に立ちもせず、袖に継のあたった、黒のごろの半襟の破れた、千草色の半纏の片手を懐に、膝を立てて、それへ頬杖ついて、面長な思案顔を重そうに支えて黙然。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
松や桜や、梅や竹や、その百木千草の変化があって自然の風光が面白いように、人間に好き嫌いの気持ちの陰影があってこそ、むしろ人々の変化やリズムがあって面白い、世の中が単調に流れません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
押並んで、めくら縞の襟の剥げた、袖に横撫のあとの光る、同じ紺のだふだふとした前垂を首から下げて、千草色の半股引、膝のよじれたのを捻って穿いて、ずんぐりむっくりと肥ったのが、日和下駄で突立って、いけずな忰が、三徳用大根|皮剥、というのを喚く。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
」「あら、お店の前の袖垣に、朝顔の咲いた、撫子の綺麗だった、千草煎餅の、知っていますとも――まあ、お見それ申して済まないことねえ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
其の大處よりして説けば、萬象皆一氣で、一氣百變して百花開き、一氣千轉して千草萌えるのみで、山峙水流、雲屯雨下、春其の氣あり、其の氣あるのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
」「へへい、」と頓興な、ぼやけた声を出して、め組が継の当った千草色の半股引で、縁側を膝立って来た――婦たちは皆我を忘れて六畳に――中には抱合って泣いているのもあるので、惣助一人三畳の火鉢の傍に、割膝で畏って、歯を喰切った獅噛面は、額に蝋燭の流れぬばかり、絵にある燈台鬼という顔色。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
草原一面に広がる千草の花々が美しかった。
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標準
light greenish-blue
作例 · 標準
彼女の着物は、上品な千草色をしていた。
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標準
various
作例 · 標準
この地域には、千草の薬草が生えています。
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ウィキペディア曖昧さ回避
千草 色の一つ。千草色。
女性名
- 池田千草 (1976 — ) - 声優
- 井出千草 (1976 — ) - アナウンサー
- 琴吹千草 — 日本舞踊の名跡
- 小林千草 (1946 — 2021) - 国語学者、作家
- 島村千草 (1976 — ) - ファッションモデル
- 高山千草 (1931 — ) - 女優
- 塚原千草 — 明治時代の画家
- 露原千草 (1918 — 2004) - 女優
- 巴千草 (1973 — ) - 女優
- 安澤千草 — 女優
関連項目
出典: 千草 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0