生大刀
いくたち
名詞
標準
sword brimming over with life force
文例 · 用例
爾に其大神の御髪を取りて、其室屋の椽毎に結い著けて、五百引石を其室屋の戸に取|塞えて、其妻須勢理毘売を負いて、其大神の生大刀、生弓矢また其|天詔琴を取り持たして、逃げ出でます時に、其天詔琴樹にふれて、地とどろきき。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
帰りし後、前者は根国より得来りたる生大刀、生弓矢を以て、嘗て己を苦しめたる八十神を征服し、後者は同じく、海宮より携え来りたる潮満珠、潮|乾珠を以て、遂に其兄火照命を屈服せしむるに至る。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
ここにその神の髮を握りて、その室の椽ごとに結ひ著けて、五百引の石一二を、その室の戸に取り塞へて、その妻須世理毘賣を負ひて、すなはちその大神の生大刀と生弓矢一三またその天の沼琴一四を取り持ちて、逃げ出でます時に、その天の沼琴樹に拂れて地|動鳴みき。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫
)いくたち、いく弓矢、なぐ矢、しかすがに(さすがに)、ゆきがてぬかも、こよなし(こゆなしであらう)、およすく(おゆは老の意ばかりでなく生長といふ意味があつたかも知れぬとおもはれる形跡がある)などの連体法と見るべきものが、みな終止言とおなじ形をとつてゐるではないか。
— 折口信夫 『用言の発展』 青空文庫
内部から酔っていくたちの者には用心の必要は少いと、前に述べておいたが、そればかりでなく、中江と村尾との間には、互に用心しなければならないような相対的用件はつゆほどもなかったし、彼等の様子が明かに示しているように、二人は多年の知友で、偶然落合って「一杯やる」ことになったまでである。
— 豊島与志雄 『慾』 青空文庫
ウィキペディア
生大刀(いくたち)は、日本神話に登場する刀剣。大国主神が根之堅州国から持ち帰った大刀で、『古事記』にのみ登場する。
出典: 生大刀 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0