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向こう河岸

むこうがし
名詞
1
標準
opposite shore
文例 · 用例
「ことしは雨のふらぬ六月」(芭)はちょっと見るとなんでもないようで実ははなはだしくきつく響いており、「預けたるみそとりにやる向こう河岸」(野)は複雑なようで弱い。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
いつか深い夜霧に暮れてしまった花咲町の向こう河岸を、あとからあとから紅白だんだらの酸漿提灯が続いて大きく二列に動いていく真っ黒な人の流れからは、軍歌の声が湧き起こっていた。
正岡容 寄席 青空文庫
その川面へ、向こう河岸の横網町の藤堂さまの朱い御門が映り、それが鬱金いろの春日にキラキラ美しく揺れていた。
正岡容 小説 圓朝 青空文庫
折柄、烈しい物音がしてにわかにこの辺り空も水も船も人も圓朝もお糸も、猩々緋のような唐紅に彩られそめたとおもったら、向こう河岸で仕掛花火の眉間尺がクルクルクルクル廻りだしていた(下略)。
正岡容 小説 圓朝 青空文庫
ぽん、すぽん、ぽん――折から烈しい物音がして、にわかにこの辺り空も水も船も人も圓朝も、お絲も猩々緋のような唐紅に彩られそめたと思ったら、向こう河岸で仕掛花火の眉間尺が、くるくる廻り出していた。
正岡容 圓朝花火 青空文庫
作例 · 標準
船はゆっくりと、向こう河岸へと近づいていった。
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彼は向こう河岸に広がる街の明かりをじっと見ていた。
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向こう河岸から聞こえてくる音楽に、心が和んだ。
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