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聖譚曲

せいたんきょく
名詞
1
標準
文例 · 用例
ヘンデルはおのが民族の涙っぽい敬虔主義を軽蔑して、民衆のための民衆の歌たる、巨大なる聖歌と叙事詩的な聖譚曲とを書いたのであった。
JEAN-CHRISTOPHE ジャン・クリストフ 青空文庫
五、六の楽器をピアノに添えて、交響曲やミサ曲や聖譚曲などが演奏されています。
JEAN-CHRISTOPHE ジャン・クリストフ 青空文庫
彼の夥しいオペラの豪華雄麗さに、イタリー的なものが多分に含まれていることは言わずもあれ、彼の晩年を飾る聖譚曲の傑作に、イタリー風の艶麗な色彩感を採り入れ、存分に美しい旋律を氾濫させたのは、ヘンデルのイタリー修業の賜物でないとは言えなかったわけである。
野村胡堂 楽聖物語 青空文庫
彼の真の天職にして、不滅の生命を盛られた芸術「聖譚曲」に到達するまで、ヘンデルの戦いは文字通り死物狂いだったのである。
野村胡堂 楽聖物語 青空文庫
五十三歳のヘンデルが、老来|益々盛んな情熱を傾け尽して、聖譚曲「サウル」を書いたのは、まさに天来の啓示による「新しい道の発見」であったと言ってよい。
野村胡堂 楽聖物語 青空文庫
ヘンデルの聖譚曲の価値が当時|素直に受け入れられなかったことは事実であるが、「時」がヘンデルに力を貸して、最後の勝利の栄冠はついに彼の頭上を飾ったのである。
野村胡堂 楽聖物語 青空文庫
ヘンデルはついに、友人ジュネンの編集した聖書の言葉に付して、畢世の大傑作、聖譚曲「救世主」を作曲したのである。
野村胡堂 楽聖物語 青空文庫
それは五十歳を越えるまで専念した歌劇は今日ほとんど演奏されず、晩年の精力を集中した聖譚曲は、一つ一つがきわめて長大で、幾通りものレコードに吹込まれることは、事情が許さないからであろう。
野村胡堂 楽聖物語 青空文庫