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読方

よみかた
名詞
1
標準
文例 · 用例
しかしこれは漢字の正式の読み方として我が国に伝わったのであって、古くから日本語に入った漢語においては、もっと日本化した音になっていたであろうが、しかし正しい漢文を学ぶものには、この支那の正しい読方が平安朝に入っても伝わっていた。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
それを密に脱出しては借りに行くので、はじめは一冊づゝ借りて来たのが、今度読馴れて来ると読方が早くなつて、一冊や二冊持つて帰つた所が直に読んで仕舞ふから、一度に五冊、六冊、一晩にやツつける。
泉鏡花 いろ扱ひ 青空文庫
読方だって、何だ、大概、大学朱熹章句で行くんだから、尊い御経を勿体ないが、この山には薬の草が多いから、気の所為か知らん。
泉鏡花 薬草取 青空文庫
おじいさんと一緒に町へ行って習字手本や読方の本と一緒に買って来た鉛筆でした。
宮沢賢治 みじかい木ぺん 青空文庫
読んで十分に味わい得た所で、どうせ人間の作った物だ、左程の物でもあるまいに、それを此様な読方をして、難有がって、偶之を読まぬ者を何程劣等の人間かのように見下し、得意になって語る友も友なら、其を聴いて敬服する私も私だ。
二葉亭四迷 平凡 青空文庫
龍山の小学校へ転校してから二三日|経ったある日、その日も読方の時間に、「児島高徳」のところで、桜の木に書きつけた詩の文句を私が読み始めると、皆がどっと笑い出してしまった。
中島敦 虎狩 青空文庫
彼杵(むつかしい読方だ)まで三時、行乞三時間、また一里歩いてこゝまできたら、降りだしたので泊る、海を見晴らしの静かな宿だ。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
のみならず、あるものは見方読方ではどっちへでも編入のできるものも生ずるはずであります。
夏目漱石 創作家の態度 青空文庫