骨揚げ
こつあげ
名詞
標準
文例 · 用例
そんなお君に中国の田舎から来た親戚の者は呆れかえって、葬式、骨揚げと二日の務めをすますと、さっさと帰って行き、家の中ががらんとしてしまった夜、異様な気配にふと眼をさまして、「誰?
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
そんなお君に山口の田舎から来た親戚の者は呆れかえって、葬式、骨揚げと二日の務めを済ませるとさっさとひきあげてしまい、家の中ががらんとしてしまった夜、ふと眼をさまして、「誰?
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
此方の揚ったのは、忰の骨揚げのすんだ翌日でしたっけがね、私も詳しいことも知らねえが、△△中の船頭を一週間買いあげて、捜したそうです。
— 徳田秋声 『躯』 青空文庫
今夜はそのままに預けて置いて、七日か八日の後に骨揚げに行く筈であると云った。
— かむろ蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
コロリで死んだ年造は焼き場へ送られて、幾日かの後に骨揚げをして、近所の寺へ納めて来たのである。
— かむろ蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
「コロリで死んで、焼き場へ運んで、骨揚げをして来た奴が、生きていると云うのも不思議だが、関口屋の長屋へも年造の幽霊が出たと云うから、どうかして生きているのかも知れねえ」と、半七は云った。
— かむろ蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
幾日かの後に骨揚げに行って、年造の灰を拾って来たんですが、勿論それは人違いで、誰の骨を拾ったのか判りません。
— かむろ蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
年造は焼き場を立ち退いて、それから何処にどうしていたのか、死人に口無しでよく判りませんが、なにしろ骨揚げが済んだ後で、或る晩ふらりと帰って来ました。
— かむろ蛇 『半七捕物帳』 青空文庫