切って捨てる
きってすてる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to cut off and throw away
文例 · 用例
掏摸だって『赤と黒』を読むわ」 弓子は古綿を千切って捨てるように、言った。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
なにを大騒ぎさらしてけつかる」 他吉は綿を千切って捨てるように、呟いたが、途端に、他吉のふところへ、追われた十姉妹が飛び込んで来た。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
土曜日だからね」 土曜の夜は女のみだれる晩だという、藪から棒の京吉の意見の底には、古綿を千切って捨てるような、苛立たしいわびしさがあった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
卑怯だよ、第一……」「ほな、撲られに帰るいうのやなア」「いや」 と、白崎は急に眼を光らせて、「撲りに帰る」「えっ、誰をや」「蓄音機さ」 白崎は古綿を千切って捨てるように言った。
— 織田作之助 『昨日・今日・明日』 青空文庫
そうすればきっと、出版社が切って捨てるほどの売れ行きにはならないはずだ。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
……切って捨てるに訳はないが、しかし相手は片輪者、それに昆虫館土着の人間、非難が起ころう、討ち果たしてはな」 思案に余ってしまったのである。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
たかが南米の蛮人ども、切って捨てるに訳はござらぬ」 日本武士の真骨頂、大敵前後に現われたと見るや、紋太夫は勇気いよいよ加わり、大刀の束に手を掛けながら前後を屹と見廻したものである。
— 国枝史郎 『加利福尼亜の宝島』 青空文庫
この時代において、自分がより新しく自分から脱出するということは、切って捨てるような感じでもって、自分自身を捨て去ることが、この生活の基準となり、また芸術の調子ともなるのである。
— 中井正一 『美学入門』 青空文庫
作例 · 標準
「そんな腐った部分は切って捨てて、残りの綺麗なところだけ使いましょう」
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調理の前に、鶏肉の余分な黄色い脂身を思い切りよく切って捨てる。
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鉛筆を削ったカスと一緒に、ノートの端に書いた失敗したアイデアの断片を切って捨てた。
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標準
to abandon
作例 · 標準
「一度裏切った人間を、そんなに簡単に切って捨てるなんて冷酷すぎるよ」
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経営陣は、不採算部門の従業員を非情にも切って捨てる決断を下した。
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長年連れ添ったパートナーを、新しい恋人ができたからと切って捨てるような真似はできない。
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役立たずと見なされれば即座に切って捨てられる、厳しい実力主義の世界だ。
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標準
to cut (someone) down
作例 · 標準
「問答無用!」と叫ぶやいなや、侍は刺客を一太刀で切って捨てた。
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時代劇のクライマックスで、悪代官が主人公によって鮮やかに切って捨てられるシーンは圧巻だ。
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逃げ惑う敵兵を追い詰め、容赦なく切って捨てる非情な戦場。
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