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旅宿

りょしゅく異読 たびやど
名詞
1
標準
travellers' inn
文例 · 用例
旅行して旅宿に着いて此がつかりする味は又特別なもので、「疲勞の美味」とでも言はうか、然し自分の場合はそんなどころではなく病が手傳つて居るのだから鼻から出る息の熱を今更の如く感じ、最早や身動きするのもいやになつた。
国木田独歩 湯ヶ原ゆき 青空文庫
大津は無名の文学者で、秋山は無名の画家で不思議にも同種類の青年がこの田舎の旅宿で落ち合ったのであった。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
夏の初めと記憶しているが僕は朝早く旅宿を出て汽船の来るのは午後と聞いたのでこの港の浜や町を散歩した。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
溝口の旅宿で初めてあった秋山との交際は全く絶えた。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
「常旅宿となると、やっぱり居ごこちがいいからサ」と客は答えて、上着を引き寄せ、片手を通しながら「君、大将に会ったら例の一件をなんとか決めてもらわないと僕が非常に困ると言ってくれたまえ。
国木田独歩 疲労 青空文庫
何時此処へ来て、何処から現われたのか少も気がつかなかったので、恰も地の底から湧出たかのように思われ、自分は驚いて能く見ると年輩は三十ばかり、面長の鼻の高い男、背はすらりとした※形、衣装といい品といい、一見して別荘に来て居る人か、それとも旅宿を取って滞留して居る紳士と知れた。
国木田独歩 運命論者 青空文庫
が、旅宿へ歸つて、雙方顏を見合せて、ためいきをホツと吐いた。
泉鏡太郎 火の用心の事 青空文庫
――なじみに成ると、町中の小川を前にした、旅宿の背戸、その水のめぐる柳の下にも來て、朝はやくから音信れた。
泉鏡太郎 木菟俗見 青空文庫
作例 · 標準
予約していた旅宿に到着すると、玄関先で若女将が冷たいお茶を用意して出迎えてくれた。
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温泉街の奥まった場所にあるその旅宿は、全室に露天風呂が付いている隠れ家的な宿だった。
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長い山道を歩き通し、ようやく今夜の旅宿の明かりが見えた時は心底ホッとした。
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