髪屋
かみや
名詞
標準
文例 · 用例
掃除はお昼前にあらかたすんだけれど、午後も日課はお休みになって、そうして理髪屋が二人出張して来て、塾生の散髪日という事になったのです。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
さっそく電髪屋に行って、髪の手入れも致しましたし、お化粧品も取りそろえまして、着物を縫い直したり、また、おかみさんから新しい白足袋を二足もいただき、これまでの胸の中の重苦しい思いが、きれいに拭い去られた感じでした。
— 太宰治 『ヴィヨンの妻』 青空文庫
髪を思い切って短く刈ったら、少しは頭も涼しくなり、はっきりして来るかも知れぬと思い、散髪屋に駈けつけた。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
行きあたりばったり、どこの散髪屋でも、空いているようなところだったら少しは汚い店でもかまわないと、二、三軒|覗いて歩いたが、どこも満員の様子である。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
私は苦笑して、その散髪屋のドアを押して中へはいった。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
私自身では気がつかなかったけれど、よその人から見ると、ずいぶんぼうぼうと髪が伸びて、見苦しく、それだから散髪屋の主人も、私の意向をちゃんと見抜いてしまったのだ、それにちがいない、と私は流石に恥ずかしく思ったのである。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
植木鉢や、金魚鉢が、要所要所に置かれて、小ざっぱりした散髪屋である。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
散髪屋に来てまで、こんなに気取らなければいけないのかと、われながら情なく思った。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫