急歩
きゅうほ
名詞
標準
文例 · 用例
失敬」 ト自己が云う事だけを饒舌り立てて、人の挨拶は耳にも懸けず急歩に通用門の方へと行く。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
』 忠志君は急歩に砂を踏んで、磯傳ひに右へ辿つて行く。
— 石川啄木 『漂泊』 青空文庫
』 忠志君は急歩に砂を踏んで、磯伝ひに右へ辿ツて行く。
— 石川啄木 『漂泊』 青空文庫
』 若子さんが人と人との間を潜る様にして、急歩いでお行でですから、私も其後に尾いて行きながら、振返って見ますと、今度は学生も尾いて来ませんでした。
— 広津柳浪 『昇降場』 青空文庫
くさくさしッちまうよ」と、じれッたそうに廊下を急歩で行くのは、当楼の二枚目を張ッている吉里という娼妓である。
— 広津柳浪 『今戸心中』 青空文庫
乳母 先へ、そして急歩的と。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
而して彼は世路の曲線的なるにも関らず、常に直線的に急歩せずンば止まず。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
彼は世路の曲線的なるに関せず、自から直線的に急歩|大蹈せり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫