而来
而来
名詞
標準
文例 · 用例
斎木石川新城より兵隊同道に而来。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
返す返すも悔き熱海の御別の後の思、又いつぞや田鶴見子爵の邸内にて図らぬ御見致候而来の胸の内、其後途中にて御変り被成候荒尾様に御目に懸り、しみじみ御物語致候事など、先達而中冗うも冗うも差上申候。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
往古之礼、聖上即位、必択吉旦、召群臣於禁中、且聚会国中男女於獄(平等所)而覡巫呪詛而焼灰宇呂武、和水而飲焉、中古而来、王已即位、必択吉日、偏召群臣於護国寺、令飲霊社神文之水、且遣使者、往至諸郡諸島、而飲神水於庶民、永守君臣之義、不敢有弐心也。
— 伊波普猷 『ユタの歴史的研究』 青空文庫
追而来る××日×時、花山祭場に於て仏式を以て告別式を相営み、のち同火葬場に於て荼毘に附し申可く候……」 この文面から推せば、彼はたしかに病気で死亡し、その屍体はたしかに火葬せられたのだった。
— 海野十三 『火葬国風景』 青空文庫
兼而来ると申舶ハ二舷砲門の艦にて是ハ近日又参り可申か、弟思ふに村田新八が不来ハ此故にてハなきか。
— 慶応二年七月四日 木戸孝允あて 『手紙』 青空文庫
浦田長民曰、以幽為宅、以顕為寓者魂也、魂出幽而来於顕則身生、去顕而帰於幽則身死、幽顕分域而一魂居之、生死殊途而一魂渉之。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
浦田氏の『大道本義』に曰く、「以幽為宅、以顕為寓者、魂也、魂出幽而来於顕、則身生、魂去顕而帰於幽、則身死、幽顕分域而一魂居之、生死殊途而一魂渉之。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
そのうちで、仏教的ならぬものは、ただ「浦島子暫昇雲漢、而得長生、吉野女眇通上天而来且去等像」[浦島の子が暫く雲漢に昇り、而して長生を得しこと、吉野の女が眇かに上天に通り、而して来りて且つ去ること等の像]を作ったことのみであった。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫