倚音
いおん
名詞
標準
appoggiatura
文例 · 用例
それは主音の上にかかる倚音である。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
ねいおんちゃん、へにゃしないねい」 三児は一時金魚の死んだのに驚いたらしかった。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
行かねばならないおんつぁんを、親身に送るものは、不良青年の極印を押された勃凸が一人ゐるばかりなのだ。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
その上このような浅ましい姿で尊いおん眼に触れました。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
ところが教科書から目を起こせば、地図の一枚もないおんぼろ教室の様子は、教科書に嘘が書かれていることを突きつけてくるのです。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
『もう金魚へにやしないねいねいおんちやん、へにやしないねい。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
同年七月、西園寺(さいおんじ)内閣が倒れて桂内閣がそれに代わった。
— 堺利彦 『赤旗事件の回顧』 青空文庫
さるを三十になるやならずの若いおん身で若松城が石一つになるまでも戦い抜こうと言う御心意気は、思うだに颯爽として胸がすくわ。
— 佐々木味津三 『十万石の怪談』 青空文庫
作例 · 標準
この曲の冒頭では、短三度の倚音がメロディに深い憂愁を与えている。
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楽譜には倚音が明記されているが、演奏者の解釈によってその長さは微妙に変わる。
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バロック音楽では、倚音は装飾音として頻繁に用いられ、楽曲に華やかさを加える。
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彼の作曲は、予想外の倚音を巧みに挿入することで聴衆を驚かせた。
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