茸飯
たけめし
名詞
標準
文例 · 用例
初七日や松茸飯に豆腐汁 家内の者ども打連れて青山へ墓参にゆく。
— ――甲字楼日記の一節―― 『叔父と甥と』 青空文庫
津田が手術の準備だと云って、せっかく叔母の拵えてくれた肉にも肴にも、日頃大好な茸飯にも手をつけないので、さすがの叔母も気の毒がって、お金さんに頼んで、彼の口にする事のできる麺麭と牛乳を買って来させようとした。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
――ねえお朝そうだったろう」「どうだか存じませんよ」 叔母は真事の立った後へ坐って、さっさと松茸飯を手盛にして食べ始めた。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
現にそこで松茸飯を食ってるお朝なぞも実はおれに惚れたのさ。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
そこの椎茸飯といふのが名物で、お釜で焚いたまんまを一人に一つ宛持つて来ましたが中々おいしかつた、さうした御飯をたべたり御菓子をたべたりなんかして、会費は五十銭位だつたと記憶して居ます。
— 尾崎放哉 『入庵雑記』 青空文庫
◯昨夜の夢、椎茸飯、長野先生の授業にサボして口実に困り居る所を。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫
じゃそうしたまえ――茸飯とお露がたのしみだ。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
これあるかな松茸飯に豆腐汁。
— 宮本百合子 『金色の秋の暮』 青空文庫