貝蛸
かいだこ異読 カイダコ
名詞
標準
greater argonaut (species of paper nautilus, Argonauta argo)
文例 · 用例
…… つま屋と名づくるのが、また不思議に貝蛸の小店に並んでいて、防風芹、生海苔、松露、菊の花弁。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
ただに形の似たばかりでなく、蛸類中、貝蛸オシメエ・トレモクトプス等諸属にあっては、雄の一足非常に長くなり、身を離れても活動し雌に接して子を孕ます。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
第5図 貝蛸の雄の交合用の足まさに離れ去らんとするところ『続歌林良材集』に、菖蒲が蛇になる話あり。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
あんな着物におしろいのにおいがついているかどうか、あっしゃにおいもかいだこたアねえんですよ。
— 死人ぶろ 『右門捕物帖』 青空文庫
これまでにあんな変なにおいをかいだことがないんです」 少年はベッドの上で胸をおさえて、まゆをひそめた。
— 海野十三 『海底大陸』 青空文庫
彼がまだ一度もかいだことのない変なにおいであった。
— 海野十三 『火星兵団』 青空文庫
この俺は、生れてこのかた、温泉の匂ひも、かいだことがないのだぜ」 野々宮の妻君は、せつかく突きとめた雑貨屋の二階から、再び良人が姿をくらましたことを知ると、彼女も子供をつれて新潟を立ち去つてゐた。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
こんな結構な蜂蜜は、誰もまだ、たべたことも、見たことも、かいだこともないでしょう。
— A WONDER BOOK FOR BOYS AND GIRLS 『ワンダ・ブック――少年・少女のために――』 青空文庫