建制
けんせい
名詞
標準
文例 · 用例
何代か封建制度の下に凝り固めた情熱を、明治、大正になつてまだ点火されず、若し点火されたら恨みの色を帯びた妖艶な焔となつて燃えさうな、全部白臘で作つたやうな脂肉のいろ光沢だつた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
一つは過去の封建制度によってこれが強調されたということは許容しても、人力のいかんともし難い天然環境の影響は将来においてもおそらく永久に継続するであろう。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
表面の理由は、キリスト教*が口実になつてはゐるが、事実は、海外からの活気ある自由な商業資本主義的風潮が、土地と農民を経済的基礎とする封建制度を、侵蝕すると信じたからである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
あんた等は、まだ封建制度の幽霊を背負つてゐるか。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
經濟的組織ヨリ見タルトキ現時ノ國家ハ統一國家ニ非ズシテ經濟的戰國時代タリ經濟的封建制タラントス。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
國家ハ更ニ其ノ内容タル經濟的統一ヲナサンガ爲ニ、經濟的私兵ヲ養ヒテ相殺傷シツヽアル今ノ經濟的封建制ヲ廢止シ得ベシ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
明治と共に生れ、明治と共に老いて来た彼は明治維新の封建制度破壊以後、滔々として転変推移する、百色眼鏡式の時勢を見てじっとしておれなくなった。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
一方に彼等の文化は徳川の封建制度の反映を受けて堕落したとも云える。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫