口達
こうたつ
名詞
標準
文例 · 用例
」 一体に日本人は何といふ口達者な怠けものゝ多いことよと思はずにはゐられなかつた。
— 徳田秋聲 『芭蕉と歯朶』 青空文庫
なるほど、ききしにまさるお口達者でござりまするな。
— 毒を抱く女 『右門捕物帖』 青空文庫
もっと急いで歩きなせえよ」 じつにどうも言いようなく口達者な男です。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
躑躅の間において、老中牧野備前守|忠雅の口達があった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
壽阿彌は此等の人々に一々書を裁するに及ばぬ分疏に、「府城、沼津、燒津等|所々認候故、自由ながら貴境は先生より御口達|奉願候」と云つてゐる。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
忘れてゐたが上西氏は人並外れた口達者である。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
実業家としては遣ひ場のない口達者が自動車をこき下す場合に初めて役に立つ事になつた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
こんな結構な方法が外にあるものではないと、ブライアンはしみじみ自分の口達者なのを嬉しく思つた。
— 初出未詳 『茶話』 青空文庫