感じさす
かんじさす
動詞
標準
文例 · 用例
だが、彼女がオワリ町の十字路までやってくると、中央の「ゴー」「ストップ」と書かれた赤い建札の廻転がはじめて意識的なものを彼女に感じさすことができた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
そんなことを考えるほど眼の前をみじめなものに感じさすだけだった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
すなわち、我想うが故にわれ在りという精神上の原点を、ここほど感じさすところはない。
— 横光利一 『北京と巴里(覚書)』 青空文庫
しかし、かうも妻と同じだと云ふことは、妻とは全く別の女だと云ふことを何故かくも突如として鮮明に感じさすのか。
— 横光利一 『蛾はどこにでもゐる』 青空文庫
即ち何でも眼に見たところそのままを写せば、その天然の景色が画かきに面白いと感じさせたように、その画は見物人に面白いと感じさすのである。
— 高浜虚子 『俳句はかく解しかく味う』 青空文庫