幻辞.com

煽動的

せんどうてき
名詞
1
標準
文例 · 用例
そして部屋の中が再び煽動的氣分に卷き込まれようとした時、放課の鐘がさわやかに鳴り響いた。
南部修太郎 猫又先生 青空文庫
狐の像が多い、読経の調子も煽動的である。
昭和十四年 旅日記 青空文庫
艶書、バイオリン弾奏、文学書閲読、遊廓散歩等の悪事を発いて制裁を加へる一味の不良正義党が学生間に自づと組織されて、彼はその党の一員だつたが、彼等のその他の生活は悉く当局の忌諱に触れることばかりで、その方面では彼は煽動的張本人であつた。
牧野信一 貧しき日録 青空文庫
煽動的なストライキの記事とか、大きな「火」のやうな見出しが斜めになつたり、倒になつたり、半分隱れたりして貼られた。
小林多喜二 一九二八年三月十五日 青空文庫
顔を布で包んだ上に、塗り笠でさらに顔をかくした武士が、煽動的に喋舌っていた。
国枝史郎 あさひの鎧 青空文庫
だからこの上、新聞の一種の煽動的報道の尻馬に乗って、ウッカリ犯人××というような犯罪を犯さないために、五・一五事件というテーマ自身を積極的に黙殺するのが、私の方針である。
戸坂潤 社会時評 青空文庫
これは勿論、煽動的大衆劇のことを云ふのではない。
岸田國士 新劇の始末 青空文庫
煽動性万能岸田國士 演劇は、それ自身、多少の煽動的要素をもつてをり、この煽動性によつて、最も民衆に受け容れられるのであるが、また一方、劇的美の厳密な批判からは、所謂「煽動性」なるものを重要な要素と見なすことはできないのである。
岸田國士 煽動性万能 青空文庫