その間
そのあいだ異読 そのかん
名詞副詞頻度ランク #5547 · 青空 0 例
標準
in the meanwhile
文例 · 用例
その間の機微を、あやまたず人に言い伝えるのは、至難である。
— 太宰治 『自作を語る』 青空文庫
その間にあつて、たゞ叫びの強烈な人、かの誠実に充ちた人だけが生命を喜ばす芸術を遺したのである。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
元来、言葉は説明するためのものなのを、それをそのまゝうたふに用うるといふことは、非常な困難であつて、その間の理論づけは可能でない。
— 中原中也 『河上に呈する詩論』 青空文庫
その間に父上は戸棚から三宝をいくつも取下ろして一々|布巾で清めておられる。
— 寺田寅彦 『祭』 青空文庫
芒の蓬々たるあれば萩の道に溢れんとする、さては芙蓉の白き紅なる、紫苑、女郎花、藤袴、釣鐘花、虎の尾、鶏頭、鳳仙花、水引の花さま/″\に咲き乱れて、径その間に通じ、道傍に何々塚の立つなどあり。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
その間にも断えず皆が卓の下で次々に品物を渡しているような真似をしている、その人の環のどこかを実際に品物が移動しているのである。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
無論その間ぎわの数日の気温の高低はかなりの影響をもつには相違ないが、それにしてもこの現象を決定する因子はその瞬間の気象要素のみではなくて、遠くさかのぼれば長い冬の間から初春へかけて、一見活動の中止しているように見える植物の内部に行なわれていた変化の積算したものが発現するものと考えられる。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
それはほんとうにバッカスの酒宴で、酒は泉とあふれ、肉は林とうずたかく、その間をパンの群れがニンフの群れを追い回すのである。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫