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万葉仮名

まんようがな
名詞
1
標準
man'yōgana
文例 · 用例
一 奈良朝の音韻組織 奈良朝時代の文献の中に、国語の音を漢字(万葉仮名)で写したものを見るに、同じ語はいつも同じ文字で書いているのではなく、種々の違った文字をもって写している。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
同じ語の音の形はいつも同じであったと思われるから(もっとも、活用する語にはいくつかの違った形があるが、それでも、その一つ一つの活用形は、いつも同じ形である)、これを写した万葉仮名は、いろいろ文字が違っていても、皆同じ音を表わすものと認められる。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
かような調査を、あらゆる語について行うと、当時用いられた万葉仮名のどの文字はどの文字と同音であるかが見出され、一切の万葉仮名をそれぞれ同音を表わすいくつかの類にわけることが出来るようになる。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
かような万葉仮名の類別こそ、当時の音韻の状態を知るべき基礎となるものであって、その類の一つ一つは、それぞれ当時の人々が互いに違った音として言いわけ聞きわけた一つ一つの音を代表し、その総体が当時の国語の音韻組織を示すものとなるのである。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
かようにして、奈良朝には後世の仮名の一つ一つに相当する四十七の違った音があったことが、その万葉仮名の類別の上から知られるのであるが、仮名には以上四十七のほかになお濁音の仮名があって、清音の仮名と区別せられている。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
このことは、あらゆる語における「て」と「で」とに当る万葉仮名について言い得ることである。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
さすれば、「て」は時として「で」と読む場合に用いられると等しく、「て」にあたる万葉仮名は「で」に当る場合にも用いられることがあるが、「で」に当るものには、「て」に当る場合には用いられない特殊の文字を用いる場合があって、この点で両者の間に区別があり、その表わす音にも違いがあったことがわかるのである。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
かように、万葉仮名に基づいて推定し得た奈良朝時代の国語の音韻はすべて八十七である。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
作例 · 標準
古事記や万葉集の表記に使われている万葉仮名を解読するのは、至難の業だ。
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漢字の音と訓を巧みに使い分けた万葉仮名は、日本語表記の原点とも言える。
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自分の名前を万葉仮名で書いてみると、どこか雅な印象を受けるから不思議だ。
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ウィキペディア

万葉仮名(まんようがな)は、古代の日本で日本語を表記するために漢字(真名)の音を借用(仮借)して用いられた文字である。片仮名や平仮名の誕生前の日本において、漢字のみで日本語を記述するために用いられ、『萬葉集』(万葉集)での表記に代表されるため万葉仮名と呼ばれる。

出典: 万葉仮名 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0