至親
ししん
名詞
標準
文例 · 用例
皇道を行きて入り、陛に登りて拝せざる等、不敬の事ありしかば、監察御史曾鳳韶これを劾せしが、帝曰く、至親問う勿れと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
然らば則ち万一の変あるも控制し易しと、帝|敬に対えたまわく、燕王は骨肉至親なり、何ぞ此に及ぶことあらんやと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
今後不幸至親ヲ害セラルル者有之ニ於テハ、事実ヲ詳ニシ、速ニ其筋へ訴へ出ヅ可ク侯。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
さて上に引いた至親の同姓婚を畜生が慙じて自害自滅したのが事実ならば、ある動物に羞恥の念ある証としてすこぶる有益だが、これを例に採ってことごとく同姓婚を行うた古人を畜生劣りと罵るべきでない。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
況んや譬えんものもなき夫を産みたる至尊至親の老父母に於てをや。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
昨日の至親も今日は無なり。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
左れば此至親至愛の子供の身の行末を思案し、兄弟姉妹の中、誰れか仕合せ能くして誰れか不仕合せならんと胸中に打算して、此子が不仕合せなりと定まりたらば両親の苦痛は如何ばかりなる可きや。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
およそ世の中に夫婦親子より親しき者はあらず、これを天下の至親と称す。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫