鼻柱
はなばしら
名詞
標準
septum
文例 · 用例
彼はその蘭人の為に土足のまゝで鼻柱を挫かれたやうな思ひがした。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
そこで衆人の心持は、せめて畫でなりと志村を第一として、岡本の鼻柱を挫いてやれといふ積であつた。
— 国木田独歩 『畫の悲み』 青空文庫
そこで衆人の心持は、せめて画でなりと志村を第一として、岡本の鼻柱を挫いてやれというつもりであった。
— 国木田独歩 『画の悲み』 青空文庫
K君の瞳はだんだん深く澄んで来、頬はだんだんこけ、あの高い鼻柱が目に立って硬く秀でてまいったように覚えています。
— ――或はKの溺死 『Kの昇天』 青空文庫
並んだ二|台に、頭からざつと浴せて、軒の雨の篠つくのが、鬣を敲いて、轡頭を高く挙げた、二|頭の馬の鼻柱に灌ぐ風情だつたのも、谷が深い。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
なかば喪心の童子の鼻柱めがけて、石、投ぜられて、そのとき、そもそも、かれの不幸のはじめ、おのれの花の高さ誇らむプライドのみにて仕事するから、このような、痛い目に逢うのだ。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
何か少し込み入った事について会心の説明をするときには、人さし指を伸ばして鼻柱の上へ少しはすかいに押しつける癖があった。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
上目瞼は薄黒い皺のまま大きな眼球の上に高まって、鼻柱と頬骨との間の眼下の筋肉の著しいたるみは、丁度、色の褪せ切った青蚊帳の古い端片れを吊げた様に見えた。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
作例 · 標準
転んだ拍子に顔を打ち、鼻柱から血が出て、痛みに顔を歪めた。
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ボクシングの試合で、彼の鼻柱はパンチで真っ赤に腫れ上がっていた。
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鼻柱を高くするのは、美容整形手術でよくあるリクエストの一つだ。
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