幻辞.com

座像

ざぞう
名詞
1
標準
文例 · 用例
網小島廉……白日賞に『座像』がある。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
馬鹿々々しく大きく女の手足や尻を描くといふことは、現実の誇張と、物の真実の追求とごつちやに考へた考へ方で『座像』はもう一息一廻り大きく描くと、滑稽感に落つこちてしまふだらう。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
吾家に錫を止め給ひてその巻物を披見せられ、仏前に引摂結縁し給ひて懇に読経供養を賜はりし後、裏庭に在りし大栴檀樹を伐つて其の赤肉を選み、手づから弥勒菩薩の座像を刻みて其の胎内に彼の絵巻物を納め、吾家の仏壇の本尊に安置し、向後この仏壇の奉仕と、此の巻物の披見は、此の家の女人のみを以て仕る可し。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
すなはち従ひ来れる馬士を養ひて家人となし、田野を求めて家屋|倉廩を建て、故郷|京師に音信を開きて万代の謀をなす傍、一地を相して雷山背振の巨木を集め、自ら縄墨を司つて一宇の大|伽藍を建立し、負ひ来りたる弥勒菩薩の座像を本尊として、末代迄の菩提寺、永世の祈願所たらしめむと欲す。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
(その他略)◆備考 (A)如月寺の本尊|弥勒菩薩の座像を調査するに、頭大にして身小さく、形相怪異にして、後光も無く偏袒もせず。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
そうして筆者等の予算計画の約二倍大に当る等身大の座像をグングン捏ね上げ初め、十数日後には、筆者等が見ても故人に生写しと思われる程の手法鮮かな、生けるが如き原型を作り上げた。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
それは見台をわきにした座像で、三蓋菱の羽織の紋や、簡素な線があらわした着物の襞※にも特色があったが、ことに、その左の手を寛いだ形に置き、右の手で白扇をついた膝こそは先師のものだ、と思って、心をとめて見た覚えがある。
第一部上 夜明け前 青空文庫
それは、お高がよく見慣れた座像であった。
林不忘 巷説享保図絵 青空文庫