松材
まつざい
名詞
標準
文例 · 用例
金目黐垣の抽き過ぎて出た芽を、二つ三つ摘み捨てゝ、松材の門の扉に手をかけ乍ら桂子が振り仰ぐと、「程君画房」といふ新しい標札がかゝつてゐる。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
松材の椅子二脚に小さな机ひとつ、台帳一冊に屑籠ひとつしか、家具がないんです。
— THE STOCK-BROKER'S CLERK 『株式仲買人』 青空文庫
」「その事務所は二脚の木の椅子と松材の机の他には何もなく、その後ろにわしよりも赤い髪の小男が腰を下ろしていました。
— THE RED-HEADED LEAGUE 『赤毛連盟』 青空文庫
藩侯から松材あまた下して、此国の名族の家を復興させようとした。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
諸君はつねにわが国が産するような品物、純国産品、多くの氷と松材と少しばかりの大理石とを、いつも自国の船で輸出するであろう。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
空気をつんざく音におどろかされてわたしは本を読んでいる眼をあげて、遠い北の山々で切り出され、グリーン・マウンテンズ地方やコネティカット州を飛び越えて来た大きな松材が、十|分とかからないうちに矢のようにこの町を飛びすぎるのを見たが、二度目に見たときにはもうほとんど見えなくなってしまった。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
そのとがったへらで、一メートルぐらいの長さの太い松材の中央に、十五、六センチぐらいの、くぼんだところをつくって、そこをへらで、力をいれていきおいよく、気ながに、ごしごしこすると、こまかい木の粉がでて、松材はへこんで、こげくさくなる。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
叔父さんの室の、松材でつくつた棚の上には、いろんな種類の本が綺麗に整頓して並べてあります。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫