説相
せっそう
名詞
標準
文例 · 用例
あとは寓話のようなところ、劇的光景の幕、そういったあまりに拵え過ぎた説相を採っていて、直接、無雑作に心に訴える性質のものではない。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
「一切法従本已来、離言説相、離名字相、離心縁相、畢竟平等無有変異、不可破壊、唯是一心、故名真如。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
ここにおいて、真実は商業上に必要なることの風説を社会の上に流すに至り、その説相伝えて風をなし、俗をなし、一般の性質となり、自然の教育となり、善良の商人を化成するに至るなり。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫
第二に、一般の学術は真理いまだ一定せざるをもって、衆説一致せざるの憂いありといえども、宗教はその説一人の口より出でたるものなれば、衆説相分かるるの恐れなし。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫
拙者はこれに答えて、人生の本源、宇宙の原始等を究明する学なりといいたれば、一人はこれを評してヤソ教の創世史と同一の学問なりといい、一人は歴史学に同じといい、あるいは地質学と同様なりという異説相起こり申し候。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
肉靈合一の一元的説相がいつしか空虚な夢に陷るのを引とめ、破壞すべき道徳をも認めぬところに、却て眞生命の流動を感知し、これを多樣異常なる技法によつて永遠の苑に移植する。
— 蒲原有明 『仙人掌と花火の鑑賞』 青空文庫
僕は如何に大乘佛教説相が美しいからと云つて、強ちにそれを信ずるものでもない。
— 蒲原有明 『虚妄と眞實』 青空文庫
倭女王卑彌呼與狗奴國男王卑彌弓呼素不和、遣倭載斯烏越等詣郡、説相攻撃状。
— 陳壽 『魏志倭人傳』 青空文庫