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自然の懐

しぜんのふところ
名詞
1
標準
bosom of Nature
文例 · 用例
純な子供の心はこの時に完全に大自然の懐に抱かれてその乳房をしゃぶるのである。
寺田寅彦 郷土的味覚 青空文庫
『山谷の風をしてほしいままに汝を吹かしめよ』、自分はわが情とわが身とを投げ出して自然の懐に任した。
国木田独歩 小春 青空文庫
この温い自然の懐中に、若い良寛さんは生活をはじめた。
新美南吉 良寛物語 手毬と鉢の子 青空文庫
サブライムとは形の判断にあらずして、想の領分なり、即ち前に云ひたる池をめぐりてよもすがらせる如き人の、一躍して自然の懐裡に入りたる後に、彼処にて見出すべき朋友を言ふなり。
北村透谷 人生に相渉るとは何の謂ぞ 青空文庫
不自然な行為のかげにこそこそ隠れているより、大胆に自然の懐へ飛び込んで行く方が良いんだ。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
安達は寧ろ不自然の回抱を脱して自然の懐に走ったのである。
森鴎外 ヰタ・セクスアリス 青空文庫
二人の男女が恋を語るときは、自然の懐から出たばかりの人間同士のように、すべての仲間から隔絶した環境が絶対に必要です。
平林初之輔 華やかな罪過 青空文庫
その時の悲怨の歌――一片白雲青山内一片白雲青山外青山内外有白雲白雲飛去青山在 これは、既に悲怨の域を越えて、悠久の自然の懐の中に於ける高い諦観に達してるものであり、無限の慈味がある。
豊島与志雄 文学以前 青空文庫
作例 · 標準
都会の喧騒から離れて、自然の懐に抱かれるような静かな時間を過ごしたい。
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山奥のキャンプ場で、初めて自然の懐の温かさを感じた。
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自然の懐に身を委ねれば、日頃の悩みも忘れられるだろう。
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