給額
きゅうがく
名詞
標準
文例 · 用例
二、労働賃銀増額、――水火夫、舵手、大工ら下級船員全体に対して、月支給額の二割を左の方法によって増給すること。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
イングランドには親類知己がひとりとしておらず、空気のように気ままであり、一日一一シリング六ペンスの支給額の許す限りは勝手に過ごせた。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
大坂屋では是が最高の給額で、利兵衛一人がこれを受け、傍輩に羨まれてゐた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
榛軒の百五十石は最高の給額であつたさうである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
だが、親戚の者のいったところを考え合せると、父は陸軍大佐で、演習中に突然亡くなり、母一人の手でお杉が養われていたところ、或る日、恩給局からお杉の母へ下っていた今までの恩給は、不正当であったから、その日まで下った全部の恩給額を返却すべしという命令を受けとったのだ。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
やがて、日給制がやめられて、一罐として賃銀を数えるようになり、女工たちは今までの「日給額に追いすがるために車をまわすコマ鼠のようにもがいた。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
週末休に自用車をとばしてどっか田舎のクラブか、別荘か、公園か、とにかく彼の週給額を半径となし得るだけ遠くロンドンから飛び去る。
— 宮本百合子 『ロンドン一九二九年』 青空文庫
」 でも、わたしはとにかく自分のもらっている俸給額を、すぐに白状してしまった。
— ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛЬЯ 『地下生活者の手記』 青空文庫