世間並み
せけんなみ
形容動詞名詞-の形容詞
標準
ordinary (esp. life or behavior)
文例 · 用例
月に割って二十五円、一家は妻に二十になるお菊と十八になるお新の二人娘で都合四人ぐらし、銀行に預けた貯金とても高が知れてるから、まず食って行けないというのが世間並みである。
— 国木田独歩 『二老人』 青空文庫
けれど、私だって世間並みに一人の娘、矢張り何かが訪れて来そうな、思いも掛けぬことが起りそうな、そんな憧れ、といって悪ければ、期待はもっていた。
— 織田作之助 『天衣無縫』 青空文庫
「忠告した者が今度は忠告せられなければならないぢやアないか」と義雄が云はれたのを、大野一個の友情から出たのだとは思はないで、却つてこの第二の忠告者の概括的な、世間並みの、何の同情のない、ただの皮肉だと受け取つた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
いわば世間並み、普通の事をやっていたというに過ぎなかったが、とにかく、その翌年再び受験してみると、成績は案外によかったらしいので、一年飛び越し、いちずに二年級にはいることができた。
— 寺田寅彦 『わが中学時代の勉強法』 青空文庫
昔は長い貧しい生活に慣れてしまって、だれにもあきらめができていたのであるが、中で一度源氏の保護が加わって、世間並みの暮らしができたことによって、今の苦痛はいっそう烈しいものに感ぜられた。
— 蓬生 『源氏物語』 青空文庫
袴着はたいそうな用意がされたのでもなかったが世間並みなものではなかった。
— 薄雲 『源氏物語』 青空文庫
「それはね、お嬢様が世間並みの方でないことから、母がこの御縁の成立した時に、恨めしくお思いにならないかということを、もうぼけております母が神様のお名などを入れて、変に詠んだだけの歌ですよ」 とこじつけて聞かせた。
— 玉鬘 『源氏物語』 青空文庫
世間並みの夫婦として別にひとの注意をひくほどの波瀾もなく、まず平穏に納まっているから、人目にはそれでさしつかえないようにみえるけれども、姉娘の父母はこの二、三年のあいだに、苦々しい思いをたえず陰でなめさせられたのである。
— 夏目漱石 『手紙』 青空文庫
作例 · 標準
冒険の数々の後、彼女は世間並みの人生を恋しがった。
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彼は世間並みの存在では満足しなかった。
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ほとんどの人は、家族や仕事に焦点を当てた世間並みの人生を送っている。
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